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ー第31回NSG彫刻展のお知らせー

 

2022年4月26日から5月1日まで愛知県芸術文化センター8階にて、NSG彫刻展が開催されています。作品出展を予定しております。名古屋・栄にいらした際にはお立ち寄りいただければと思います。

 

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「石彫刻」の魅力

「石」の美


 石という素材は、他の素材に比べて堅牢性が高いことから、恒久性や普遍性というイメージを重ねたものが数多く存在します。太古から身の周りの装飾品や、神社・仏閣・城などの礎として使われてきました。その他、彫刻造形物(モニュメントやオブジェ)の材料としても用いられています。

 自然石が持つ形や色は多種多様です。宝石など希少性が高くて美しい鉱物だけではなく、巨大な岩石からは、圧倒的な美しさを感じます。彫刻でよく用いられる石材は、花崗岩(御影石)、安山岩、玄武岩、変成岩(大理石)などがあります。どのような石にも何億年という長い年月の複雑なプロセスを経て生成された物語があります。

 石に手を加え、内在する美しさが引き出せた時、その介在が自然の一部になったと捉えたいものです。

「石」との対話


 石の加工は、原石(長さ3.0m,高さ1.2~1.5m,幅1m程度:武井吉一・中山實著『石と建築 材料と工法』鹿島出版 p.24より引用)を割ることから始まります。石には石理という組成構造上の特性があり、加工において割れやすい方向性である「石目」があります。採石や加工には「石目」を生かすことがあります。また、石種によって硬度が異なるため、加工工程や使用する工具の使い分けが必要になってきます。「石目」を見分けたり、石種を踏まえて適切に加工をするためには、一定程度の技術の習熟と経験の積み上げを要します。

 現在は、従来の伝統工具に加えて、電気工具やダイヤモンドソー、特殊機器等が利用されているため、彫刻的な表現はこうした加工法を複合的に組み合わせることによって広がりを持つようになりました。

 わたしたちは、現代の加工技術や伝統技法を用いながら「石」と対話することで石彫表現の可能性を模索していきたいと考えています。

「石」の造形


 愛知県を活動拠点にする彫刻家の作品展が、年1回愛知県美術館(愛知県芸術文化センター)で行われています。NSG(New Sculptor Group)彫刻会による展覧会(

NSG彫刻展)は、美術団体の会派を超えて、彫刻のみを展示する全国でも珍しい展覧会です。NSG彫刻会結成前身を含めると50年以上の歴史があります。

 この愛知県美術館に加えて、ガレリア・デ・アルテでも小品展が展示されますいます。詳しくはNSG彫刻展のHomePageをご覧ください(過去の展覧会の情報も掲載されています)。




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